- インデックス投資を始めた
- 生活防衛資金とは別に、手元に余裕資金がある
- 投資タイミングで悩んでいる
シンとポン(@ShinPon_Money)です。
【現金20:VTI80】のシンプルな資産運用(インデックス投資)を実践しています。
この投資手法を始めた2021年1月、VTIへ約930万円を一括投資しました。
こう思われた方も、いらっしゃるかもしれません(笑)
でもこの行動は、間違っていなかったと確信しています。
なぜなら、インデックス投資において何より重要なのはアセットアロケーション(資産配分)だからです。
よく話題になる、『いつ?どのファンドに投資するのか?』は大した問題ではないことが、偉大な先人たちの調査結果等から分かっています。
本記事は、なんとなくドルコスト平均法で投資を始めた昔の自分たちに向けて、「一括投資をおすすめする理由」をまとめたものです。
「そんなのとっくに知っとるわ!」という方は、ここで離脱していただいてOKです(笑)
本記事のお品書きは、以下の2点です。
- 運用成果の約9割がアセットアロケーションで決まる理由
- 一括投資のすゝめ【脱:ドルコスト平均法】
運用成果の約9割がアセットアロケーションで決まる理由
この根拠は、1986年に発表された論文「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」によるものです。
分散されたポートフォリオにおいて、アセット・アロケーションが長期的なリターンの80%を説明すると結論づけられています。
またインデックス投資界のパイオニア、バンガード社が検証した結果、長期の運用成果の寄与度は以下の通りとされています。
- アセットアロケーション:87.9%
- 証券(ファンド)の選択及び市場のタイミング:12.1%
(引用)バンガード|日本の投資家の皆様が成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則
そのため、一般家庭がインデックス投資をやるうえでは、この前提に立った投資が必要と考えます。
こう思う気持ちもわかります(笑)
少し前の自分たちも、同じような感覚を持っていました。
しかし冷静になって考えると、本当にこの理屈が正しいのか、素人が疑うだけムダだと思うのです。
学問の世界は非常に発達しており、私たち素人が思いつく疑問は、とっくの昔に賢い誰かが検証しています。
そして、1975年に世界で初めてインデックスファンドを設定した、歴史あるバンガード社の検証結果も同じであることがポイントです。
一括投資のすゝめ【脱:ドルコスト平均法】
投資を始めた際、リスク資産をアセットアロケーション比(例えば【現金50:株式50】など)にもっていくには、以下2つの方法があります。
- 一括投資
- ドルコスト平均法
※①+②のパターンもあるかと思います。
ちなみにここで言うドルコスト平均法とは、以下を指します。
投資を始めた直後や、まとまった資産を手に入れた際、アセットアロケーションの範囲内で一括投資できるにもかかわらず、あえて市場に投資するタイミングを遅らせ、分割して投資すること。
※アセットアロケーションの範囲内で投資済で、資産比率を維持するための毎月の投資は「つみたて」です。ドルコスト平均法ではありません。
わが家はこれまで「②ドルコスト平均法」で投資をしてきましたが、分割投資をしている分株式(リスク資産)はなかなか増えていきません。
その結果、自分たちで設定したアセットアロケーションに対し、実際の資産配分は現金偏重になっていました。
詳しくは、以下の記事にもまとめています。

性格上どうしても一括投資が難しい方や(一括投資後の相場急落が不安で仕方ないなど)、投資を始めてから慣れるまでの間は、ドルコスト平均法でOKだと思います。
ただし、「ドルコスト平均法をやる=上昇相場でリターンを得られない」ということなので、この点を受け入れたうえでの判断になるかと思います。
まとめ
本記事では、長期的なインデックス投資において、アセットアロケーションが何より重要であることをお伝えしました。
また、自ら設定したアセットアロケーションにもっていく手段として、リスク資産への一括投資をおすすめします。
投資を始めると「①いつ」「②どのファンドに?」がつい気になってしまいますが…
「①いつ」は誰にもわかりません。わが家は相場を読むことは諦めています。
そして、「②どのファンドに?」については、低コストで大きい市場ポートフォリオ1つ(いかのどれか)で必要十分だと思います。
- VT、VTI、VOO(米国ETF)
- eMAXIS Slimシリーズ全世界株式 or S&P500
- 楽天VT or VTI
- SBI全世界株式 or S&P500
わが家は既に、自分たちのアセットアロケーションの範囲内でVTIへ一括投資済です。
今後どんな相場を迎えようとも、自分たちで決めた航路【現金20:VTI80】を守っていきたいと思います。
