資産運用

【VTI+BNDで試算】ポートフォリオに債券ETFは本当に必要?

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シンとポン(@ShinPon_Money)です。

【VTI80:現金20】のシンプルな資産運用(インデックス投資)を実践しています。

 

先日、以下の記事を書きました。

わが家は自分たちの資産運用(インデックス投資)において、債券への投資は不要と考えています。

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【インデックス投資】わが家が「債券」に投資しない理由【債券不要説】本記事では、【VTI:現金】だけで資産運用するわが家が、「債券」に投資しない理由をまとめました。ポートフォリオに債券を組み込むべきか悩んでいる個人投資家の参考になれば嬉しいです。...

 

理由
  1. 資産形成期真っ只中だから(出口まで長い)
  2. 株式相場暴落時の「守り」を債券に求めていないから
  3. 【株式:債券】を最適な比率で組み合わせられないから

 

本記事は、上記のうち理由③についてです。

なぜ【株式:債券】を最適に混ぜた長期運用が難しいと考えるのかについて、もう少し詳しく私見を述べたいと思います。

 

実際にVTIにBNDを混ぜて試算してみた

BNDはバンガード社が提供する、米国総合債券ETFです。

AGGと並んで人気の債券ファンドのようですね。

 

以下の表は、VTIとBNDを10%刻みで混ぜた場合の、年平均成長率・リスク・シャープレシオをまとめたものです。

PortfolioVisualizerより算出。期間は2008年1月〜2021年3月となっています。

VTI:BND
(株式:債券)
年平均成長率
CAGR
リスク(標準偏差)Stdevシャープレシオ
100:010.36%16.41%0.69
90:109.82%14.79%0.71
80:209.26%13.19%0.73
70:308.66%11.60%0.76
60:408.04%10.04%0.8
50:507.40%8.52%0.85
40:606.72%7.06%0.91
30:706.02%5.70%0.98
20:805.30%4.56%1.06
14:864.88%4.08%1.07
10:904.55%3.82%1.06
0:1003.78%3.73%0.88

※スマホの場合、表を横にスクロールできます。

 

年平均成長率が最も良いのは【VTI100%】でした。

こちらはまぁ想定通りです。

 

そして、シャープレシオが最も良いのは【VTI14%:BND86%】でした。

こちらは衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。

シン
シン
一般的におすすめされている「債券比率=年齢」的なのが、実にいい加減な数字であるかを痛感しました。

 

この結果から、「VTIにBNDを混ぜる行為」に対して、以下3点が言えると思います。

  1. リスクが低減されるためシャープレシオが良くなる
  2. リターンはVTI100%に劣後している
  3. 結局どの比率で債券を混ぜれば最適なのかが分からない

 

この数字も、あくまで2008年1月〜2021年3月の結果論に過ぎません。

これから先の相場で、長期的にVTIとBNDをどんな比率で混ぜて運用していけばいいか、わが家には全く検討がつきませんでした。

ポン
ポン
リスク/リターンの最適化を考えると、難しいですね。

 

リスクを調整したいのなら無リスク資産の現金で

以上を踏まえると、ポートフォリオのリスクを調整することが目的であれば、シンプルに無リスク資産の現金を混ぜた方がいいのでは?と思います。

 

わが家の場合、以下の通り運用しています。

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シン
シン
運用資金とは別に、生活防衛資金を用意しています。
ポン
ポン
アセットアロケーションの【現金20】は、トービンの分離定理に基づくリスク調整用です。

 

わが家の場合【VTI80:現金20】で運用しているので、ポートフォリオ全体のリスク/リターン(※)は以下の通りとなります。

リスク16%(20%*0.8+0%*0.2)
リターン6.4%(8%*0.8+0%*0.2)

※試算条件は以下を参照ください

  1. VTIの年率リスクは20%・年率リターンは8%と仮定
  2. 現金(預貯金)の金利は0%と仮定(現在の日本は超低金利ですので、ここでは分かりやすさ優先で0%にしています)

 

ポートフォリオに現金(無リスク資産)を組み込み、リスクを調整するこの手法は、現代ポートフォリオ理論におけるトービンの分離定理に基づくものです。

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【ポートフォリオのリスク調整】「トービンの分離定理」の簡単まとめ本記事では、わが家も実践している「トービンの分離定理」によるポートフォリオのリスク調整方法ついて紹介します。...

 

ちなみに、よく「GPIFの運用がお手本」との意見もありますが…私たちの大切な年金が堅実に運用されていますし、ごもっともだと思います。

しかしGPIFは、①国内株式②外国株式③国内債券④外国債券の4つの資産クラスに投資をしています。

そのため、素人の個人投資家(わが家)が、この4資産を長期的かつ適切に運用するのは難しかなと思います。

 

現代ポートフォリオ理論も完璧ではないのでしょうが、ノーベル経済学賞を受賞しており、名実ともにわが家が疑う余地はありません。

現在は低コストで株式市場(全世界、全米等)に丸ごと投資できますので、【市場ポートフォリオ1つ+現金】が現実解の1つかなと思っています。

ポン
ポン
シンプルな運用の方が、資産配分維持・リバランスも楽ですからね。

 

まとめ

本記事では、債券への投資は不要と考える理由のひとつ『【株式:債券】を最適な比率で組み合わせられないから』について深堀りしてみました。

VTIとBNDを実際に混ぜてみた試算では、衝撃を受けた方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

中盤〜後半で述べた通り、債券ファンドへの投資を検討している目的が「ポートフォリオのリスク調整」であれば、無リスク資産の現金を混ぜる方が簡単で再現性が高いと思います。

 

わが家は今後も債券ファンドには投資せず、シンプルに【VTI80:現金20】で運用を続けたいと思います。

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【VTI80:現金20】わが家の投資手法とアセットアロケーション【VTI80:現金20】のシンプルなインデックス投資を実践するわが家。その投資手法とアセットアロケーションについてまとめました。...

 

シン・ポン
シン・ポン
以上、シンとポンでした。