資産運用

【重要】株式投資におけるリスク(標準偏差)とリスク許容度の確認方法

risk

 

シンとポン(@ShinPon_Money)です。

本日は、個人投資家にとって超重要な『投資におけるリスク』についてです。

 

個人投資家の多くは

長期投資において、リスク許容度を守ることは重要だよね!

こう思われているでしょうし、私もその通りだと思います。

 

が、しかし。

シン
シン
じゃぁ、あなたのポートフォリオのリスクはどれぐらいですか?

こう聞かれると、即答できる方は割と少ないのではないでしょうか。

 

結局のところ、自身のリスク許容度を測るには、リスク(標準偏差)の概要を知っておく必要があります。

本記事は以下のお品書きで、リスクについてまとめていきます。

  1. 投資におけるリスク(標準偏差)とは
  2. リスク許容度の考え方と把握方法
  3. リスク(標準偏差)の調べ方
ポン
ポン
よろしくお願いします。

 

投資におけるリスク(標準偏差)とは

投資におけるリスク(標準偏差)とは、リターンの振れ幅のことを言います。

リスクという言葉は日本語で「危険」「良くないことの起こる可能性」といった使われ方をしますが、資産運用の世界では「リターン(収益)の変動」、つまりリターンのブレの大きさを指すことが一般的です。

(引用)GPIF

シン
シン
元本割れするかどうか、みたいな意味合いで使っている方も少なからずいらっしゃいます…
ポン
ポン
全く意味合いが違うので、注意が必要ですね。

 

また、株式のリターンの分布は、統計学でいう「正規分布」の形状に似ています。

過去におけるこの証券リターンの散らばりは、常に左右対称というわけにはいかないものの、適度に分散された株式ポートフォリオのリターンはほぼ対照的に分布している。

(引用)ウォール街のランダム・ウォーカー

 

リターンが正規分布に従うなら、リターンの変動幅は以下の通り想定されます。

例)期待リターン5%・リスク15%(年率)の銘柄では…

  1. 68%の確率で±1σ(-10%〜20%)におさまる
  2. 95%の確率で±2σ(-25%〜35%)におさまる

※σ=標準偏差です

stdev
シン
シン
95%の確率では-25%〜+35%の幅にリターンがおさまりますが、5%の確率ではこの幅をさらに超えるということです。
ポン
ポン
年率リターン5%・年率リスク15%は、全世界・全米株式などで現実的な数字ですが、かなり振れ幅が大きいですね。

 

上記について、もう少し理解を深めたい方は、以下ツイートのイラストが参考になると思います。

チャートで例えてあるのでイメージしやすいです。

 

リスク許容度の考え方と把握方法

上記ではリスク(標準偏差)、つまりリターンの振れ幅について解説しました。

リスク許容度とは、この振れ幅をどれだけ受け入れられるかです。

リスクとは収益(リターン)の振れ幅のことですが、収益(リターン)がマイナスに振れてしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いのことを「リスク許容度」といいます。

(引用)みずほ証券

 

そしてリスク許容度を把握するには、ポートフォリオ全体(リスク資産+無リスク資産)のリスクを把握する必要があります。

以下、わが家の事例で解説していきます。

my_assetallocation

 

わが家の場合【VTI80:現金20】で運用しているので、ポートフォリオ全体のリスク/リターン(※)は以下の通りとなります。

リスク16%(20%*0.8+0%*0.2)
リターン6.4%(8%*0.8+0%*0.2)

※試算条件は以下を参照ください

  1. VTIの年率リスクは20%・年率リターンは8%と仮定
  2. 現金(預貯金)の金利は0%と仮定(現在の日本は超低金利ですので、ここでは分かりやすさ優先で0%にしています)

 

わが家は割とリスク許容度が高めですが、どれぐらいのリスク(リターンの振れ幅)に耐えられるかは人それぞれです。

そのためご自身のリスク許容度に合わせて、現金比率を調整しましょう(以下参照)

株式:現金PF全体の
リスク
PF全体の
リターン
100:020%8%
80:2016%6.4%
50:5010%4%
20:804%1.6%
0:1000%0%
シン
シン
リターンの源泉はリスクですので、リスクを下げた分リターンも下がることになります。
ポン
ポン
リスク/リターンを良い塩梅に調整しなければいけませんね。

 

ポートフォリオに現金(無リスク資産)を組み込み、リスクを調整するこの手法は、トービンの分離定理に基づくものです。

tobin
【ポートフォリオのリスク調整】「トービンの分離定理」の簡単まとめ本記事では、わが家も実践している「トービンの分離定理」によるポートフォリオのリスク調整方法ついて紹介します。...

 

なお、わが家の場合リスク資産がVTIだけなので、上記の通りポートフォリオ全体のリスクを簡単に把握することができます。

一方で個人投資家の中には、「複数のインデックスファンド+個別株」みたいな方も多いと思います。

この場合、各銘柄のリスクを把握し保有比率に応じて算出が必要ですので、少々面倒となります。

 

リスク(標準偏差)の調べ方

それでは、リスク資産のリスク(標準偏差)をどのように確認すればいいのでしょうか?

 

まず、「ある程度目安が分かれば良い」という方は、以下の表で概算していただければと思います。

株式リスク
(標準偏差)
国内株式インデックス20%
先進国株式インデックス20%
新興国株式インデックス25%
株式個別銘柄(1銘柄)35%

(引用)トウシル|[動画で解説]暗算でできる!ポートフォリオの簡易診断法

 

銘柄ごとに詳しく算出したい!という方は、以下を参考にしてください。

 

米国株式の場合

Portfolio Visualizerというサイトが便利です。

ETF・個別株ともに確認できる優れモノで、AGGやBNDなどの債券ETFも確認可能。

 

サイトを開くと色々メニューがあるのですが、使うのは「Backtest Portfolio(以下、赤枠)」です。

portfoliovisualizer

 

例としてVTI100%(2011年初〜2020年末の10年間)で算出してみましょう。

backtestportfolio_vti

 

結果は以下の通りです。標準偏差は14.11%でした。

vti_stdev

 

次に、VTIは80%とし、アップル10%・テスラ10%を加えたポートフォリオでも算出してみました。

「コア・サテライト戦略」でありそうなポートフォリオです。

 

結果は以下の通りで、標準偏差は19.87%でした。

vti_tsla_appl_stdev

 

2011年初〜2020年末の10年間では、【VTI一本】よりも【VTI+アップル・テスラ】の方が5.76%もリスクが高いことになります。

2σ(2標準偏差)で考えれば、この「5.76%差」は無視できない数字です。

シン
シン
思ったよりリスクを取りすぎていないか、注意が必要ですね。

 

日本株式の場合

日本株式の場合、投資信託は簡単ですが、個別株は面倒です。

 

まず投資信託の場合ですが、証券会社のHPで確認することができます。

楽天証券で楽天VTIを確認してみると、以下の通りです。

rakuten_vti_risk
ポン
ポン
昨年はコロナショックもあったので振れ幅が大きく、ここ1年の年率リスクは23.46%と大きいですね。

 

次に個別銘柄についてですが、米国株のPortfolio Visualizerのような便利サイトは見つかりませんでした。

つまり、上記で紹介した概算方法を使うか、自分で算出(過去の株価推移データを収集し表計算ソフトで算出)するかの二択になるかと思います。

※簡単に算出できるサイトや方法あるよ!という方は、ぜひTwitter(@ShinPon_Money)にリプライいただけると嬉しいです。

 

まとめ

本日は、投資におけるリスク(標準偏差)とリスク許容度についてでした。

今一度ご自身のリスク許容度を確認するきっかけとなれば嬉しいです。

 

なお、このリスク(標準偏差)は、あくまで参考の数字だと考えています。

過去株式市場では、リーマンショックなど2σを超える暴落も経験してきました。

米国市場(S&P500)の暴落ケース

  1. ITバブル崩壊:約-48%
  2. リーマンショック:約-56%
  3. コロナショック:約-34%

 

相場の下落に敏感な方は、リスクはより厳しめに見積もって、リスクを取りすぎない(無リスク資産を多めにとる)ことが重要だと思います。

 

一方で忘れてはならないのは、全世界株式市場・米国市場は過去に暴落はあっても、結局のところ株価は回復し過去最高値を更新し続けている点です。

これは資本主義の特徴で、以下、橘玲さんの説明が腹に落ちます。

資本主義は自己増殖のシステムなので、長期的には市場は拡大し、株価は上昇する

(引用)橘玲|臆病者のための株入門

 

わが家は自分たちで決めた【VTI80:現金20】で、リスクとうまく付き合いながら、長く市場に居続けたいと思います。

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シン・ポン
シン・ポン
以上、シンとポンでした。