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【FIRE本:書評】父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

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シンとポン(@ShinPon_Money)です。

【VTI80:現金20】のシンプルな資産運用(インデックス投資)を実践しています。

 

本記事では、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」をレビューしていきます。

ジェイルコリンズさんのブログから生まれた本で、そのブログは元々10代の娘に書いた何通もの手紙がベースになっているそうです。

「FIRE」というキーワードは出てきませんが、経済的自由を達成するための「投資の教え」がまとめられています。

シン
シン
米国のFIREムーブメントの火付け役にもなった1冊だそうです。
ポン
ポン
わが家の投資手法も、本書に大きく影響を受けています。

 

本書の結論(筆者が説くアクションプラン)は、非常にシンプルです。

経済的自由(会社に縛られないお金)を得るためには…

  1. 収入の範囲で消費し借金をしないこと
  2. 余裕資金でVTSAX(VTI)に投資しよう

日本の書籍では、「これだけ買っておけ!」みたいな本はなかなかなく、何をすべきかビシッと説かれているのが印象的でした。

 

つみたてNISAやiDeCoで満額投資し、さらに特定口座で余剰資金を運用したい方にとって、非常におすすめの1冊です。

本記事では特に、「②貯めたお金でVTSAX(VTI)を買おう」について掘り下げていきます。

 

シン・ポン
シン・ポン
よろしくおねがいします。

 

①収入の範囲で消費し借金をしないこと

こちらについては他の書籍でも説かれている主張とそう変わらなかったので(笑)

サラッと流していきたいと思います。

 

経済的自由(会社に縛られないお金)を得るには、「①稼ぐ・貯める」→「②増やす(投資)」とステップを踏む必要があります。

※増やさなくても良いほど、高収入の方は別です。

 

上記を踏まえると、筆者の主張は以下2点に集約されます。

  1. 「収入ー支出」を最適化しよう
  2. そのためにも借金はやめよう
シン
シン
収入を増やすハードルは高いですが、支出を減らすこと(家計の見直し)は誰にでも取り組めるのでおすすめです。
ポン
ポン
わが家も家計の見直しにより、大きく固定費を低減できました。
kakeibo
【体験談】家計簿で支出を見直したら年間100万円も節約できた話家計簿をつけ始め支出の見直しに取り組んだところ、年間100万円の節約に成功しました。忙しいサラリーマンでも簡単に取り組めるアクションプランを解説します。...

 

②余裕資金でVTSAX(VTI)に投資しよう

ここからが、本書の真髄です。

他の投資本や資産形成本にない主張も多いですが、不思議なことにすっと腹に落ちました。

 

なお、本書ではバンガード社が運営する2つの投資信託(ファンド)がおすすめされています。

中身は日本で馴染みのあるETFと同じですので、以下の通り読み替えてください。

 投資信託ETF連動する指数
VTSAXVTICRSP USトータル・マーケット・インデックス
VBTLXBNDブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス

※VTSAX、VBTLXは日本の証券会社(楽天証券、SBI証券等)からは購入できません。

シン
シン
VTSAX、VBTLXの方が古くから運用されており、ETFは派生商品の位置付けです。
ポン
ポン
アメリカではETFより投資信託の方が人気のようです。

 

以下、筆者の主張を詳しく見ていきます。

 

①卵を1つのかごに入れてそのことは忘れよう

投資の世界には「卵は1つのかごに盛るな」との格言がありますが…

筆者は「投資では、保有している資産を見張り、いじくりまわすようなことをすればするほど、うまくいかなくなる」と言います。

 

要するに、全米中に分散された市場ポートフォリオ(VTI)という「かご」があるので…

VTIだけに投資して忘れようぜ!ということです(笑)

理論的(割愛しますが、CAPM・トービンの分離定理)にも、最適解の1つかなと思います。

シン
シン
投資したことを忘れる重要性は、以下のツイートが皮肉が効いてて大好きなので紹介します(笑)

②国際分散投資は不要!?

筆者は、以下の点から国際分散投資は不要と説きます。

  1. 追加的なリスク(通貨、会計リスク)
  2. 追加的なコスト(全世界株式はVTIより経費率が高い)
  3. すでにその部分はカバーされている

 

①は為替リスクに加えて、新興国の会計基準(アメリカのように透明性の高いしくみが整備されていない)を懸念するものです。

②はVT(全世界株式)の経費率0.08%、VTI(全米株式)の経費率0.03%に現れている通りだと思います。

 

特に印象深かったのが、③です。

多くの方が国際的に分散投資をしたいと思う理由は、「米国の状況に過度に依存したくない」ということだと思います。

 

しかし、昨今のグローバル化により、世界経済は相互に強く関係づけられています。

要するに「米国の市場が下がった時に、海外の市場が上がる」期待があまり持てないということです。

 

また、VTI企業の売り上げの40%以上は、海外売り上げです。

そのため筆者は、VTIに投資するだけで米国依存へのケアはできていると主張しています。

 

VTIのデータはなかったので、VTIの約80%を占めるS&P500で確認してみました。

結果、直近10年の海外売り上げは約43〜48%となっています。

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(引用)S&P Dow Jones Indices|S&P500 2018:Global Sales YEAR IN REVIEW

ポン
ポン
全界株式のポートフォリオかと思うような、比率構成ですよね。

 

バブル崩壊以降、不況が続く日本企業の海外売り上げ比率は55%を超えていますので(笑)

海外売り上げ比率だけでは語れませんが、非常に興味深いデータです。

 

ちなみに、米国以外の投資家に向けては、以下の通りグローバルなファンドをおすすめされています。

アメリカ以外に住む投資家の皆さんには、グローバルなファンドがお勧めです。アメリカでなくても市場が成長し反映し続けている国々があるので、アメリカの投資家に対しても世界で投資することを勧める日が遠からず来るだろうと、娘には話しています。

 

③「資産を積み上げるステージ」ではVTIだけに投資しよう

リスク資産の100%を株式に投資するのは、とても積極的な投資判断です。

しかし以下の2点から、資産を積み上げるステージ(資産形成期)では積極的にリスクをとるべきだと筆者は主張します。

  1. 長期投資のメリットを享受できる
  2. 労働収入が生活資金・追加投資資金になる(守りを意識する必要がない)
シン
シン
わが家もこの考え方に基づき、VTI1本に投資しています。
ポン
ポン
VTやVOO、またそれに応じた低コストの国内投資信託でもOKだと思います。
国内投資信託の例
  1. eMAXIS Slimシリーズ全世界株式 or S&P500
  2. 楽天VT or VTI
  3. SBI全世界株式 or S&P500

 

わが家のおすすめは、あれこれ複数のファンドは持たず、1つの時価総額加重平均インデックスファンドに投資することです。

例えば、つみたてNISAでもiDeCoでも特定口座でも、全部「eMAXIS Slim全世界株式」に投資するといったイメージです。

日本人の個人投資家にとっては、「全世界株式or米国株式」は大差ないと思っています。

詳細は以下の記事にまとめています。

investment_vti
【VTI80:現金20】わが家の投資手法とアセットアロケーション【VTI80:現金20】のシンプルなインデックス投資を実践するわが家。その投資手法とアセットアロケーションについてまとめました。...

 

ETFと投資信託どちらがいいか?については、基本的に国内投資信託をおすすめします。

なぜなら楽だからです(笑)

わが家があえてETFを選んでいる理由は、以下にまとめています(ただの物好きですw)

etf_toushin
【VTI長期投資】投資信託ではなくあえて米国ETFに投資する理由【VTI80:現金20】のシンプルなインデックス投資を実践するわが家。あえて投資信託(楽天VTI)ではなく、米国ETF(VTI)に投資する理由をまとめました。...

 

④「資産を維持するステージ」ではVTIとBNDへ投資しよう

資産を維持するステージ(リタイア後など)へシフトすると、ポートフォリオに債券ファンド(BND)を加えることがおすすめされています。

一方で、株式+債券のポートフォリオの場合、定期的なリバランス等やや複雑な作業が発生する点にも言及されています。

シン
シン
わが家のような「普通の人」にとってのデメリットが解説されており、好感が持てました。

 

なお、実際に「資産を維持するステージ」にいる筆者のポートフォリオは、以下の通りだそうです。

  1. VTSAX(VTI):75%
  2. VBTLX(BND):20%
  3. 現金:5%
ポン
ポン
一般的にポピュラーな、債券が半分近く占める「守りのポートフォリオ」とは全然違いますね。

 

ちなみにわが家は、自分たちの資産形成に債券は不要と考えており、詳しくは以下の記事にまとめています。

bond
【インデックス投資】わが家が「債券」に投資しない理由【債券不要説】本記事では、【VTI:現金】だけで資産運用するわが家が、「債券」に投資しない理由をまとめました。ポートフォリオに債券を組み込むべきか悩んでいる個人投資家の参考になれば嬉しいです。...

 

⑤ドルコスト平均法はしない

ドルコスト平均法については、いろんなメディアでとりあえずおすすめされているので、目から鱗の方も多いと思います(笑)

 

まず、ドルコスト平均法とは、以下を指します。

投資を始めた直後や、まとまった資産を手に入れた際、アセットアロケーションの範囲内で一括投資できるにもかかわらず、あえて市場に投資するタイミングを遅らせ、分割して投資すること。

※すでにアセットアロケーションの範囲内で投資済で、資産配分を維持するための定期的な投資は「つみたて」です。

 

ドルコスト平均法は、市場下落リスクはヘッジできますが、その分相場が上昇すれば利益を逃すことになります。

そして市場は、歴史的に見ても上昇している期間の方が長いです。

シン
シン
働かせることができるお金を、あえて休ませておく必要はないということですね。

 

また、VTIの運用会社バンガードのレポートでも、運用成果における「資産比率」の影響度は87.9%とされています。

つまり、市場タイミング(いつ投資するか)は瑣末なことで、アセットアロケーションが重要ということです。

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(引用)バンガード|日本の投資家の皆様が成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則

 

例えば、「リスク資産70:無リスク資産30」と資産比率を決めたのに、リスク資産の70を1〜2年かけて分散する行為は、運用成果にモロに影響することになります。

シン
シン
わが家はこれまで、ドルコスト平均法の罠にハマっていました。
ポン
ポン
2021年〜一括投資に切り替えましたので、詳しくは以下の記事にまとめています。
no_dollar_cost_averaging
【 VTI長期投資】一括投資をする理由とその方法【脱:ドルコスト平均法】【VTI80:現金20】のシンプルなインデックス投資を実践するわが家。ドルコスト平均法をやめ、一括投資をする理由とその方法についてまとめました。...

 

まとめ

本記事では、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」をレビューしました。

 

再度おさらいになりますが、筆者の主張は至ってシンプルです。

経済的自由(会社に縛られないお金)を得るためには…

  1. 収入の範囲で消費し借金をしないこと
  2. 余裕資金でVTSAX(VTI)に投資しよう

 

わが家は2021年〜本書やその他情報も踏まえ、以下の投資方針といたしました。

  1. アセットアロケーション(VTI80:現金20)の範囲内で一括投資
  2. 毎月つみたてNISAで66,666円分の「楽天VTI」を購入
  3. VTI80:現金20の比率が崩れ、現金比率が高まった時だけ「VTI」を購入(比率の確認は月末に一度だけ)

 

今後は市場の上げ下げに一喜一憂せず、自分たちで決めたルールを守りながら、VTIへの投資を続けていきたいと思っています。

これ以上にない、一般家庭向けの投資指南本だと思いますので、ぜひお手に取ってみてください。

 

シン・ポン
シン・ポン
以上、シンとポンでした。