- VTI(VOO)にまとまった額投資済の方
- 今後国際分散投資も視野に入れたい方
シンとポン(@ShinPon_Money)です。
わが家は【現金20:VTI80】のシンプルな資産運用(インデックス投資)を実践しています。
本日は、バンガード社が提供するETF・VXUSについてです。
米国を除く全世界株式に投資をする、米国でも人気のファンドとなっています。
わが家は今後も世界経済の中心は米国と考えるため、VTIと現金だけで資産運用していますが…
以下2点の理由から、のちのちは全世界株式への分散投資に切り替えるオプションも構えておきたいと思っています。
- インデックス投資の雄バンガードは国際分散投資をおすすめしている(後述)
- 今後必ずしも米国1強が続くとも言い切れない
そこで、色々調べている内に目に留まったのがVXUS。
既にVTIにまとまった額を投資しているため、売却してVTに切り替えるより、【VTI + VXUS ≒ VT】とした方が税制上有利です。
本記事では、以下2点についてまとめていきたいと思います。
- VXUSの特徴まとめ
- バンガードが国際分散投資をおすすめする理由
【VXUS】バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETFの特徴まとめ
VXUSは、米国を除く全世界の株式市場をカバーするインデックス(FTSE Global All Cap ex US Index)に連動するファンドです。
概要は以下の通りです。
設定日 | 2011年1月26日 |
組み入れ銘柄数 | 7,361 |
純資産額 | 4.28兆円 |
経費率 | 0.08% |
基準価格(2021年3月7日) | 62.16ドル |
分配利回り | 2.05% |
なお、米国除く全世界株式に幅広く分散するファンドですので、国別の比率・上位構成銘柄・セクター比率については解説しません(参考レベルかと)。
興味のある方はバンガードHP@VXUSまたはファクトシートご確認ください。
純資産額は4.28兆円
VXUSの純資産額は、2021年1月31日時点で、40,729百万ドルとなっています。
※モーニングスターより引用
1ドル=105円で計算した場合、4.28兆円となります。
経費率は0.08%と格安
経費率はVTと同じ0.08%に設定されています。
VTIやVOOの0.03%に比べると割高ですが、この水準がグローバルファンドの最安ラインなんだと思います。
コスト面でのVXUSのデメリットとしては、買い付け手数料がかかること。
SBI証券・楽天証券では一部海外ETFの買い付け手数料無料化が始まっていますが、VXUSはその対象に含まれていません。
きっと日本では投資している人が少ないからだと思います。
2021年3月時点での市場価格と分配金利回り
現在の市場価格は62.16ドルとなっています。
分配利回りは2.05%です(’21年3月7日時点、SBI証券HPより引用)
設定来のチャートは、以下の通りです。
VTIと比較してみます(青:VXUS、緑:VTI)
(引用)ETFreplay.com
この10年のトータルリターンは、明らかにVTIに大して劣後しています。
しかし、今後はどうなるかわかりません。
バンガードが国際分散投資をおすすめする理由
2020年のレポートによると、バンガードは以下の4点を理由に、国際分散投資をおすすめしています。
- 向こう10年の年率リターンは【全世界株式(除く米国)>米国株式】と予想
- ボラティリティ低減
- 米国以外の優れた企業(アリババ、トヨタ、ネスレ等)へのエクスポージャー
- 配当利回りは【全世界株式(除く米国)>米国株式】
(引用)Vanguard|Why the time is now for international
詳しく知りたい方は、引用元のレポートを読んでください(英語です)。
また、有名なレポート「日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるための バンガードの4つの基本原則」の中でも、幅広い分散が推奨されていました。
ある年は米国株、ある年は日本株と、ベストパフォーマンスの資産は毎年変わるからです。
ちなみに2021年3月時点でのレポートでは、米国株式における2020年12月末〜向こう10年の年率リターン予測は3.0〜5.0%とされています。
直近では絶好調だったグロース株は、-0.1%〜1.9%と衝撃の予想です。
(引用)Vanguard|2021 March Market perspectives
まとめ
本日は、米国を除く全世界株式に投資をする、米国でも人気のファンドVXUSについてでした。
既にVTI(あるいはVOO)にまとまった額を投資している方にとっては、非常に相性のいいファンドだと思います。
しかし、VTIにVXUSを混ぜて、国際分散投資に切り替える場合、以下のデメリットがあるのも事実です。
- VXUSの買い付けに手数料がかかる
- 適切な資産配分がわからない(VTを参考にVTI:60、VXUS:40ぐらいでOKのはず)
- 資産配分比を実現するまでの間、VTI:VXUS比率がアンバランスになる
- リスク資産が2種類になるのでリバランスが面倒
なお、「手持ちの米国株式インデックスファンドは売却せずに、国際分散投資にシフトしたい」というニーズは、国内投資信託派にもある気がします。
たとえば現在、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)や楽天VTIにフルベットしている方。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)なんていらないから、eMAXIS Slim全世界株式(除く米国)つくってくれよ〜!みたいな(笑)
それなりに人気が出そうな予感もします(想像)
わが家は、【VTI + VXUS】はあくまで今後のオプションとして、当面は自分たちの航路【現金20:VTI80】を守っていきたいと思います。